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【タブー編】今から始めよう! 初心者向けWoWs徹底解説

どうも、TRYDERです。

今回はWoWSで初心者がやりがちな行動の中であまりやらないほうが良いものを書いてみました。

 

 

Lemmings(レミングス ※ランダム戦

レミングスとは片側に戦力が偏ることを指す用語レミングスというゲームに例えたWoT(ワールドオブタンクス)の俗語です。 

戦力を集中させれば強いのではないか」と思うのは初心者にとって当然の思考ですが、このゲームはマップに色々な制約があるためこの考えは通用しません。全艦が展開出来て、回避運動を充分にとれるようなスペースはありませんし、前線の味方が歩みを止めれば後方も自ずと止まることとなります

そうなると、手薄なもう片方が敵に突破され包囲される場合もありますし、陣地をそのまま占領されることもありますので得策とはいえません。

 

マップ上の制約、他プレーヤーと意思疎通がとれないという制約からレミングスはタブーなのです。SLGのように味方を意のままに操れないということを念頭に置いておきましょう。

 

レミングスをしなくても散らばって索敵、有利だったら歩調を合わせて攻め込み、不利だったら戦線を膠着させて足止めするか撤退すれば良いと考えれば単純に思えてきませんか?ただそれだけなのです。

 

ただし、注意して欲しいのは艦数の多いランダム戦においてタブーという意味で、艦数が少なく強い連携が求められるランク戦などでは逆に推奨される行動であるということです。また、ランダム戦においても、例えばマップ沖縄の制圧戦における陣地Aなど不利な陣地がある場合にBCに固まることはあります。必ずしもレミングスがダメというわけではないことも注意しておいてください。

 

外周に行く

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ホットスポットの例

外周とは一番端の島の外側を指します。上画像の黄色い楕円の部分です。

上の画像は制圧戦ですが、赤側(敵)が駆逐艦の援護をせずに外周へ行ってしまったことでAは緑側(自軍)に制圧され、外周は完全に孤立しています。緑がそのままAの北に回って挟撃することも出来ますよね。

これでは無意味な戦力分散と化しています。

 

外周に向かってしまうと、

1. 島が邪魔でAの援護が出来ない

2. Cの味方がAからのプレッシャー(援護)は無いと判断して安心してBへ迎える

3. Aが壊滅したことで戦力的な不利に陥っている

4. ヘイト分散(脚注参照)*1が出来ない

5. 無意味な場所に戦力投入しておりチーム全体の火力も減る

というデメリットが発生してしまい、自分で自分の首を締めていることが分かりますよね。

 

戦術を語る上で使い古された各個撃破という言葉ですが、やはり有効な戦術であるということはこのゲームにおいても同様です。各個撃破されるようなシチュエーションを作り出さないよう心がけましょう。 

 

FF魚雷

FFはFriendly Fireの頭文字を取ったもので、同士討ちを指す言葉です。

これが起きる原因は、前方に味方艦がいるにもかかわらず魚雷を撃ってしまうことにあります。一見、前方に味方がいないと思っても視界外にいた駆逐艦が入ってきたり、駆逐艦が転舵した際に当たってしまったりするので、前に味方がいる時は魚雷射程等を考慮して万が一にも当たってしまう危険がある際には撃たないように心がけましょう。

 

そうは言うものの、初心者の中には魚雷は白いマーカーで画面上に表示されるので避けられるだろうと撃つ方もいるでしょう。

しかし、魚雷が走っている進路を考慮しながら敵弾を避けるという芸当は味方に負担を強います。強制的に転舵をさせるわけですから進路変更にも手間取りますし、航路を制限してしまいます。また、魚雷を避けようと横腹を晒した結果、敵のAPがVPに刺さるということもあります。魚雷警報に気を取られ、状況判断に狂いを生じさせるので絶対にやめましょう。

 

AFK 

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▲最上に注目。よく見ると、後部砲塔が前を向いています。一切、操作しなくても、試合に接続していると砲塔は勝手に回るので未接続のふりは出来ません。未接続の場合は後部砲塔も後ろを向いています。

AFKはAway From Keyboardの頭文字をとったもので、直訳するとキーボードから離れているという意味の言葉です。その意味通り、WoWSでは試合が始まっても動かないプレーヤーのことを指します。

 

初心者の方はどこに行けばいいのか分からず、しばらく放置しがちです。その気持ちは分かりますが、そのせいで自軍の歩調が消極的なものになり場合によっては敗北に直結します。

 

例えば、駆逐艦のAFKは試合開幕において重要な視界取りに影響するため味方にとって非常に困ります。戦艦のAFKは足の遅い戦艦にとってAFKしている時間の分さらに前線に到着する時間が遅くなることを意味しているため、これも味方にとって非常に困ります。

巡洋艦の場合も同じで、駆逐艦の援護も少なくなると同時に攻め込む駒数が少なくなるため、これも困ります。

また、初動で戦力分散の数を判断するにあたってもAFKは行動が読めないわけですから非常に困ります。

 

このように前線への到着が遅くなるとそれだけ味方が不利になるので推奨出来ない行動です。もしもトラブルによるAFKでも味方に迷惑をかけていることは自覚しておいてください。

 

ここまで読んで、「じゃあどこに行けばいいんだよ」と思うことでしょう。その場合、(マップ毎にセオリーがありますが)基本的に初期に配置された側に向かいましょう。初期位置が左側の場合は左に、右側の場合は右にといった具合です。

 

軍師様

軍師とは戦術・戦略の助言を行う参謀役のような役職。このゲームにおいては、初心者や大した戦績ではないプレーヤーがチャットで指示を出すことを揶揄して軍師様と言われています。

 

開幕で「A B」や「all go C」などの指示が飛ぶときがありますが、初心者や低勝率のプレーヤーが指示を出すと、ろくな結末にならないのでやめておきましょう。味方もその指示に引っ張られてしまいます。チャットでの意思疎通は大事ですが、充分な判断が出来るようになってからでないとかえって味方を混乱させてしまいます。

 

―勝率による上手い下手の判断基準(某掲示板による基準)―

49%以下 初心者、セオリーを理解していない

50%~55% 普通、戦力として勘定出来るレベルのプレイスキル

56%~60% 熟練者、場合によっては局地的な戦況を覆せるレベルのプレイスキル

61%以上 化け物、分艦隊を組んで勝率を上げている場合が多いが、それでも凄く上手いことに変わりない

 

芋戦艦

芋とはFPS用語で、一点に留まり動かないプレイヤーを指し、スナイパーの着るギリースーツがもぞもぞ動いている姿が芋虫に似ているために名付けられた言葉です。

その芋と戦艦を繋げたのが芋戦艦で、前線から遥か彼方にこもっている戦艦のことを指します。ゲーム内チャットではcoward BB(臆病者の戦艦)、chicken BB(チキンな戦艦)、sniper mode(狙撃状態)、useless BB(使えない戦艦)、idiot BB(アホな戦艦)などと罵倒されると大体芋戦艦に該当するでしょう。

 

初心者の方は集中砲火を受け、火災の継続ダメージが発生するのに尻込みをしてしまい、島影に隠れたり前線から遥か彼方に位置している様子が見られます。しかし、これは戦艦の役割からしてタブーなのです。

何故、芋戦艦がタブーなのかというと戦艦のプレッシャーがとてつもなく弱くなるということが理由です。

前線から遥かに遠ざかった戦艦の弾を避けることは容易ですし、戦艦のプレッシャーが無いのでグイグイ攻め込むことが出来ます。結果、試合終了まで観察すると見かけるHP満タンで悠々と航海を楽しんでいる戦艦という状況が生まれます。

 

戦艦の役割を今一度再確認しましょう

  • 戦艦とは、存在しているだけで相手にプレッシャーを与えられる存在です。
  • 戦艦は相手の攻撃を引き受けながら、高い火力を叩き込むことに意義があります。つまりMMORPGにおける盾(タンク)役というわけです。

 

巡洋艦にとっては大口径砲でVP(バイタルパート)を抜かれると即死の危険があります。 駆逐艦にとっても戦艦の主砲は高弾速かつ大口径なので、AP(徹甲弾)でも当たると半分近くHPを削られてしまいます。

更に、戦艦はHPも高く中々沈みません。その戦艦にプレッシャーを与えられるのが同じく戦艦、そして空母の艦載機です。殆どの艦にとって戦艦は恐ろしい存在なのです。

戦艦が炎上しても怖がらず、留まってみましょう

修理班の効果を知れば、この行動を後押ししてくれるかもしれません。

修理班の効果】(wikiより抜粋)

  • 過貫通・火災浸水によるダメージ:100%回復可能
  • 通常の貫通弾・魚雷によるダメージ:最大50%まで回復可能
  • 防郭への命中によるダメージ:10%のみ回復可能、巡洋艦は最大33%まで回復可能

火災ダメージは100%回復出来ます。勇気を出して他の艦と合わせて行動してみてください。

すぐに火を消さずに、修理班を使いながら自然鎮火を待ち、また着火されたら頃合いを見て火を消すというような使い方もできるようになるとグッと生存率が上がります。

 

ただし、戦艦に対して艦を斜めにしてVP(バイタルパート)を抜かれないように。

そして、一人突っ込まないように。100%回復するといっても即座に全回復というわけではなく修理班の効果が継続する十数秒の間だけです。集中砲火を浴びると戦艦とはいえ沈むので不利になっていると判断したら撤退し、他の戦艦に前線を交代してもらうのも重要な判断です。連携を心がけましょう。

 

煙幕を焚いてこもる

タブーというほどでも無いのですが、煙幕射撃を知りたての初心者はすぐに煙幕を焚いてこもりがちです。しかし、煙幕は自分の視界も遮るので他の艦が視界をとっていないと射撃が出来ません。そして、射撃に夢中で煙幕に撃ち込まれた魚雷に当たる様子もしばしば見られます。

煙幕射撃は他の艦がしっかり視界を確保できる状況であり、敵駆逐艦の脅威が薄いと判断した上で煙幕射撃を行いましょう。

 

また、駆逐艦は視界をとるのも仕事ですので、しっかり陣地内を索敵しましょう。もしも敵に発見され、多少被弾してもすぐには煙幕を焚かず視界を取り続けると、味方の援護も受けられると思います。

とは言え、沈んだら元も子も無いので甚大なダメージを受けたり、集中砲火を浴びたりする場合は煙幕を焚き退避することが大切です。

 

復習

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問題:どこがいけないでしょうか?

答え(ドラッグすると答えが見えます)レミングス、外周、芋戦艦

レミングスに関しては分かると思います。主戦場となるはずである島が多い右側の地帯をカバーする艦が全然いません。

また、駆逐艦が突っ込みすぎて孤立しています。ちなみに、間もなく奥のファラガットが沈みます。

 

次に芋戦艦です。この試合ではAFKが多く、初動が遅くなり結果的に全員前線より後ろに引いているという状況が生まれています。AFKがいけないとも言えますね。

 

最後に外周です。一番左の巡洋艦(アドミラル・ヒッパー)はもはや何がしたいのか分かりません。この後の試合展開を次の画像で載せますが、ひたすらマップ端に沿って進んでいます。

このアドミラル・ヒッパーという艦はドイツのtier8で結構な試合数をこなしているはずなのですが、戦術に関する基本知識を知らないまま遊んでしまうとこういう動きをしてしまうので注意してください。

 

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左側にいる敵艦3隻に対して、沈んだ艦を含めると7隻投入しています。加えて、外周のアドミラルヒッパーは戦力になりません。全く無意味ですね。

 

対して、右側は沈んだ艦を含めると4隻で6隻にあたっています。味方のファラガットが沈んだので実質3隻、しかも残った駆逐艦の白露は退却するしかありません。グナイゼナウは島影にいますが、これは芋戦艦ではありません。こうなってしまうと戦艦1隻ではどうしようもないので、前線に出るとかえって沈没に直結する行動です。

 

ここで望ましいのは左側の味方が帰ってくるか、左側の味方が敵陣に攻められる時間を撤退しながら稼ぐしかありません。

 

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はい。目に見える不利ですね。私のミハイル・クトゥーゾフは装甲が薄く、集中砲火を受けると一瞬で沈むため、撤退の姿勢をとっています。

この後の試合展開と言えば、何故か下側の味方が全滅し、ビスマルクと自分のミハイル・クトゥーゾフで粘るも押し込まれて全滅しました。

 

まとめ

変な動きをしている味方は無知によるものです。なので、状況判断をする選択肢が増えれば、逆に変な動きをしている味方をフォローしたり、少なくともやっかまれるような存在にはならないはずです。

このゲームにおけるプレイスキルは勝率で判断されます。少しでも勝率をあげられるようなプレイをして、上達への近道を掴みましょう!

 

 

 

 

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*1:「ヘイト」とはネットゲーム用語で敵対心という意味です。攻撃集中される割合といったほうが分かりやすいでしょうか。
例えば2対1の時よりも2対2の方が敵からの攻撃が均等に分散され、各個撃破されづらいということです。