【基礎知識・戦闘編(巡洋艦)】今から始めよう! 初心者向けWoWs徹底解説
あいさつ
【UIの見方】編の続きです
勝利条件
全ルール共通の勝利条件は敵チームを全滅させることです。
それ以外の勝利条件について見ていきます。
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通常戦
通常戦は相手チームの陣地を奪うルール。なので、相手陣地を奪えば勝ち。
だが、そうそう簡単に取れることはないので、中間地点で砲撃戦が発生した後、そのまま押し込んで殲滅か、陣地を取るパターンが多い。
しかし、最後の最後で陣地を取られて逆転されるということがあるため、陣地を意識した立ち回りをしたいところ。
もう一つは1000ポイントを取ったほうが勝ちという条件。5秒毎に3ポイント加算されるので、戦闘が長引いて多く沈められたりするとポイントで相手が勝つということがある。
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制圧戦
制圧戦は戦場に振り分けられた陣地を制圧してポイントを競うルール。1000ポイント取ったほうが勝ち。
このルールでも、陣地を取ると5秒毎に3ポイント加算されるので如何に陣地を取るかが勝敗を分けるケースが多い。
そのため、艦種の役割に応じた働きが強く求められる。
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ゾーン(マップ:ビッグレースのみ)
あまり遭遇することがないですが、真ん中の大きいゾーンサークルを奪い合うというルール。
敵をサークルから追い出した状態でゾーンを1分間占領すると勝利。時間切れまでに占領できないと引き分けに終わる。
引き分けになりやすいルールなので、あまりセオリーは確立されていないが、サークルの外周を回っていると砲撃戦が発生し、劣勢になった側が撤退している間に占領されるというパターンが見られる。
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要塞戦(Tier8-10)
このルールはTier8-10の戦場でしか登場しないので説明を省きます。初心者の方は遭遇することのないルールです。
艦の構造と弾種の選択
艦は下の画像のような構造になっています。
この画像を踏まえて解説していきます。
▲艦の内部構造。ペイントで描いたので見づらくて申し訳ないです。
WoWsには2つの弾種があります。HE(榴弾)とAP(徹甲弾)です。
簡単に言うと、HEは爆発や散った破片でダメージを与える弾で、APは貫通させてダメージを与える弾です。
▲戦闘画面下に表示される弾種のイメージ。HEは爆発し、APは貫通している様子が分かる。
これらを適切に選択して敵艦を攻撃することが上達への近道です。それぞれの特性を見ていきましょう。
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HE(榴弾)
HEは爆発によってダメージを与える弾種。戦闘においてベースとなる弾でこれを撃っておけば間違いはないです。
むしろ、初心者はHEをいかに敵に当てられるかが重要。偏差撃ちを練習しましょう。偏差の目安は後述します。
HEは上部構造物を破壊しやすく、火炎状態(一定時間継続ダメージ)にすることが出来るという特性があります。
火炎状態は艦首、中央、艦尾、上部構造物の4つの区画で起こり、下画像のように画面に表示されます。
▲二箇所燃えている状態。
上部構造物を破壊しやすいということはモジュールの機能を停止できるという意味。魚雷発射管を壊せば魚雷が使えなくなり、艦橋や操舵装置を壊せば舵が効かなくなり、対空砲を壊せば対空砲が使えなくなるという効果があります。
これを狙って出来るようになれば上級者と言っても過言ではありません。敵からすれば複数箇所を着火されながらモジュールを破壊されて、艦が無力化していくことは最も鬱陶しいです。
これが上手く行けば敵を後退させることができ、前線が有利になるので積極的に狙って行きたいですね。
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AP(徹甲弾)
APは装甲を貫通することによって艦の内部にダメージを与える弾種。主にVPへ向けて使われます。
VPは艦の心臓部とも言え、もしここにAP弾が貫通するとエンジンが停止したり、弾薬庫が爆発することで艦に即死級の大ダメージが入ります。
APがVPを貫通するためには様々な条件があります。
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角度
APは装甲を貫くことを目的とした弾種のため、角度が重要です。
戦車では傾斜装甲というものがあり、装甲を斜めにすることで装甲板の厚みを増やす効果を生み、弾を弾きます。
これと同じで、WoWsでも船体が斜め(30°程度)の状態でAPが着弾すると弾かれてしまいます。
なので、敵艦が真横を向いている時にAPを撃つことで、VPを抜くことが出来ます。
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距離
位置Aは敵艦との距離が10km以内を想定しています。
この場合、距離が近いので砲身から発射されたばかりの弾は威力が強く、また低弾道なのでVPを貫きやすいです。
位置Bは敵艦との距離が10km~15kmを想定しています。
この場合、距離が遠いので砲身から発射された弾は加速をやめ、空気抵抗等によって威力が落ちた弾なのでVPは貫けません。また、弾の侵入角度も30°~45°程度なので船体に弾かれてしまい、ダメージが入らないことがままあります。
位置Cは敵艦との距離が15km以遠を想定しています。
この場合、極めて距離が遠いので山なりの高い弾道で敵艦に侵入し、弾が落ちる時にまた加速されて比較的装甲が薄い甲板を貫き、VPを貫くことがあります。
どの位置で撃てばいいのかですが、目安として10km以内で使うのがベストでしょう。もちろん、戦艦やドイツ巡洋艦のような貫通力の高い弾の場合10kmより遠くても貫通することがありますが、巡洋艦の目安としてこのくらいの距離で使うのが最も貫きやすいです。
15km以遠から撃つ場合、偏差が難しいのと絶対VPに刺さるかと言われればまちまちなので積極的に狙っていくのは上級者もしくは戦艦、ドイツ巡洋艦くらいでしょう。
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貫通力
要は計算式に依存する項目なので、wikiを参照するといいと思います。一応、要項はこんな感じ
大口径砲・高初速砲を持つ艦(戦艦など)
ダメージ計算において特殊な計算式を適用される艦(独戦艦・英戦艦HEなど)
しかし、貫通力が高いAPで装甲の薄い駆逐艦などの艦に撃った場合、起爆信管が発動せず装甲を突き抜けてしまう過貫通と呼ばれる現象が発生します。この場合ダメージが入らないので、駆逐艦にはHEを使うようにしましょう。
※詳しいダメージのシステムを知りたい方は以下フォーラムへ
砲撃戦のコツ
当て方編
偏差撃ちが下手糞な僕が言うのもなんですが……砲撃は双眼鏡のメモリを目安に行うと当てやすいです。
僕の使っている照準タイプ3を使って説明します。
どこに撃ったら当たるかというのは敵艦のスピードや距離によって全然違うので一概に言えません。
ですが、最大船速の巡洋艦には大体10~12メモリ、最大船速の駆逐艦には15~20メモリくらいが当たる目安だと思います。
20メモリが必要となるのはエンジンブーストを使ったソ駆など場合が殆どですが、適宜偏差を対応させてください。
この偏差を狂わせるために、上手いプレイヤーは加減速しながら転舵することで小回りを利かせ、ジグザグに動くことで砲撃を回避していきます。
ダブルクリックで斉射してしまった場合、次の装填まで全砲が使えないので一発撃って目安をつけてから斉射という方法や、一発ずつ撃っていくというやり方があり、どうしても当たらない場合はこれらを駆使して当てていきましょう。
避け方編
砲撃戦を勝ち抜くには長く生き残ること。長く生き残るためには弾に当たらないことが一番です。
初心者の方は双眼鏡を覗きながら船腹を晒してひたすら定速で撃っています。そんなことをしていたら即蒸発、まずは当たらない環境を整えましょう。
巡洋艦の場合、艦長スキルの敵弾接近警報を取得しましょう。6秒を超える砲撃がされた時に「接近中」と点灯します。この瞬間、スロットルを下げて転舵するだけで大分、避けられると思います。
また、前述の通り、初心者は双眼鏡を覗きながら船腹を晒してひたすら撃っています。これではVP抜き放題なので、微速で船体を斜めにしましょう。これで弾を弾くことが出来ます。
しかし、その状態が続くと転舵しようにもできないですよね。その場合は後進するか、一旦砲撃をやめて隠蔽に入るか、そもそもそういう状況を作らない対策を講じるといいかもしれません。
このように、横から侵入するルートを取ればいち早く離脱することが出来ます。これは駆逐艦で拠点を取るときにも使えます。
こうすることで、撤退しながら砲撃をするいわゆる“引き撃ち”をすることが出来ます。加減速とジグザグな動きも加えればそうそう当たることはありません。
それに加えて、島影を利用したり味方の煙幕を利用したりすればより生存性は高まるでしょう
消耗品編
火災浸水はいち早く修理したいところです。その場合は課金消耗品を使いましょう。
課金と言ってもゲーム終了後に貰えるクレジットでも買えますので切替方法を説明します。
(モジュールタブをクリック→弾薬&消耗品クリック→消耗品クリック→応急工作班Ⅱのダブロンをクリック→クレジット支払いに切り替え→応急工作班アイコン下の“自動補給あり”をクリック)
準備時間を見てください。再度使用可能になるまで30秒も違います。
これはかなり大きいので是非使いましょう。駆逐艦や戦艦の場合は煙幕やエンジンブースト、修理班も課金消耗品にすると使用回数も増え、準備時間も短くなるのでかなり有利に戦えるようになります。
艦種に応じた戦い方(例:巡洋艦)
全艦種に同じ戦い方では即沈みます。この項目では初心者の方にオススメの巡洋艦を例に用いて、説明していきます。
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対駆逐艦
駆逐艦は戦場における目の役割なので、出来るだけ早く潰して戦況を有利にしたいところ。駆逐艦に対しては巡洋艦が有利なので、積極的に攻撃していきたい。
消耗品の水上戦闘機を飛ばして索敵しつつ、加減速や転舵を駆使して魚雷に注意しながら近づいて斉射し、迅速に沈めよう。
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対巡洋艦
巡洋艦どうしの対決はVPを抜かれないように注意すれば、だいたいは偏差撃ちの命中率によって勝敗が決まる。
敵が日巡の場合は魚雷に注意しつつ、独巡の場合はAPに注意しつつ回避運動を織り交ぜながら適切に当てていけば問題はない。
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対戦艦
戦艦は巡洋艦の天敵なので、HEを安易に撃って喧嘩を売る行為は避けたい。
もし喧嘩を売るならば、敵艦の砲塔がこちらを向いていない時を見計らって、回避出来る体制を整えてから砲撃を始めよう。
基本的に船体を縦、もしくは斜めにしておくのがベスト。この防御態勢をしていても高い貫通力によってVPを抜かれることはままあるので要注意。
基本的にHEや火災でダメージを与えるので、複数箇所の着火を意識していきたい。
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対空母(対航空機)
脅威になりそうな航空機に対してCtrl+左クリックで指定することで対空砲が優先的に攻撃する。それに加えて、消耗品の水上戦闘機、対空防御砲火を利用して急激に落とすことが出来る。
それでも落とせない場合は防御体制に入ろう。
艦攻(魚雷を撃ってくる航空機)には艦攻に突っ込む体制を取ることで艦体を縦にし、被雷面積を小さく回避しやすい体制をとる。
艦爆(爆弾を落としてくる航空機)に対しては艦爆の侵入コースに対し交差するよう艦を転舵、ランダムな動きをすることで敵の艦爆を避けよう。
負け試合の例 ~戦闘ダイジェストで説明~
負けた戦闘をスクリーンショットで撮りましたのでそれを例に説明していきます。
自分の成績がよかったのもありますが(笑)、悪い動き方の良い例だったので取り上げたいと思います。
(画像にはプレイヤーネームを伏せた加工をしています)
マップは幸運の海、Tier7~9の艦で構成された戦場です。
【戦闘開始前】
WoWsは初期位置がランダムに配置されます。
ここからどのように動けばいいのかというのは初心者の方が悩みやすいところだと思いますが、基本的に配置された側に動きましょう。
つまり、A下に配置されたら左に、C下に配置されたら右に、B下に配置されたらBを見つつAまたはCの戦力が足りない場合に援護に行くという感じです。
「片方に固まって突破したほうが強いのでは?」と思いがちですが、プレイヤーは我が身可愛さになかなか前に出ないので膠着することも多いですし、固まっていると魚雷が回避しにくい、固まっているので包囲される可能性がある、少数側が壊滅する可能性、散らばっていないため敵機に気づかず空母が狙い撃ちされる可能性、そもそも拠点が複数あるので片方に偏る意味が無いなど、デメリットもあります。
これを「Lemmings(レミングス)」といい、片方に戦力が集中した場合、少ない側は壊滅し、多い方もやがて殲滅されて負けるというパターンが多いのでやめましょう。
かといって、単独行動をしても無謀なので味方に付いて行きながら適度にばらけることが重要です。
ランク戦ですと隻数も少ないので固まって動くことが大事ですが、ランダム戦の場合あまり得策ではありません。
【戦闘開始後】
戦艦がB側へ行ってしまいました。Aを援護してくれればいいのですが、この戦艦2隻はそのままCへ行ってしまいます。
戦艦は足が遅いですし、移動している間、戦闘に参加していないのと同じですので開幕後A→C、C→Aという端から端の動きはやめたほうがいいです。
【A攻防】
砲撃型の米駆2隻が現れました。援護するつもりが自分の偏差撃ちが下手で全然当たらずに味方の駆逐艦を死なせてしまいます。反省点です。
【Aを奪取される】
【Aから押し込まれる】
画面の説明にある通り拠点の島の外周を回ることは御法度です。
初心者の方にありがちな動きですが、制圧戦というルールなのできちんと拠点に絡みましょう。
絡まないために味方がBC間まで押し込まれています。
【撤退戦】
画面上のニューオリンズ(Tier8米巡洋艦)、ノースカロライナ(Tier8米戦艦)、長門(Tier7日戦艦)の攻撃を僕の愛宕(Tier8日プレ巡洋艦)が一手に引き受けています。
たまたま、自分の撃った魚雷がノースカロライナに命中したのでまだ耐えられていますが、キツイ展開です。
愛宕は修理班という回復装置をTier8艦の中では唯一持っている艦で、しぶとく生き残れるのですが、他の艦だったら沈んでいたでしょう。
【反撃の兆し】
味方のシャルンホルスト(Tier7独プレ戦艦)が頑張ってBに突っ込んで敵を排除してくれたおかげで勝てそうな兆しが見えてきました。
マップ右上の出稼ぎ戦艦も戻ってきてくれたようです。
【敗北】
結果的に、何とか敵を残り1隻までに追い詰めましたが残り時間に注目。
今まで拠点に絡まなかったためにポイントで大きく離されており、いくらこちらの隻数が多くてもポイントで負けてしまいました。
敗因
- 戦力が一方に集まり、少ない側からじわじわと戦力が削られていった。
- 拠点に絡まなかったためにポイント差で負けてしまった
- 戦艦が戦闘から離脱する時間がとても多かった
- ルールを理解していない
このように、WoWsはチームプレイです。独りよがりなプレイをしても勝てないですし、上達もしませんので連携を意識するところから始めましょう。
もちろん、相手が連携に合わせてくれない時もありますが、そういう時も臨機応変にどう動けば得なのかを考えながらやると上達は早くなります。
最後に
ここで紹介したことはまだほんの触りのようなもので、使う艦や敵の艦ごとに戦い方も変えなければいけません。
それは完全に慣れの部分も大きいので、やっていけば分かると思います。
今までの解説では、始めた人がとりあえず戦える程度の知識しか紹介していませんが、倒され続けてつまらない印象を抱いたままやめないで欲しいのでこれらの記事を書きました。
この記事を見てくれた方が少しでも長くWoWsを続けてくれれば幸いです。では戦場で会いましょう。Action stations!
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【国別艦艇(空母以外)の特徴編】(第4回)
【タブー編】(第5回)
ソース
ダメージの仕組み - ゲームガイド/チュートリアル - World of Warships Official Asia Forums