スマホゲームアプリテイスティング【第3回】―ダンジョン守る/ダンジョン守り
どうも、TRYDERです。
5月というのにクッソ暑いですね。
こんな時期には、スマホゲームをたくさんプレイして自慢のスマートフォンをほっかほかにしていきましょう。
というわけで、今回はスマホゲームアプリテイスティングを開始して以来、最大級のハマり具合を見せたゲームをご紹介。その名もダンジョン守る/ダンジョン守り(¥100)。
ゲームタイトルが二つある理由も、このアプリの魅力も、ゲームの進め方も記事を読んで頂けたらまるっと分かっちまうんだ!
というわけで始まります。
・ゲームタイトルについて
まずは「タイトルどっちやねん。しかも何か片言やんけ」と言った具合にゲームタイトル名にツッコミたい人が多いのではないでしょうか。
最初にその疑問を解消しましょう。Google Play・Apple Store上の表記では“ダンジョン守る”なのですが、タイトル画面では“ダンジョン守り”という題名が映し出されるのです。いわゆる、あれです。仮面を付けて別のキャラ名を称するガンダムのキャラクターみたいなものです。
なに、どっちかはっきりしろ? 「1984年」という小説を読みなさい。二重思考を身につけるのです。ダンジョン守りであってダンジョン守るなのです。
本当のことを言うと、制作者が韓国の方らしく恐らく直訳か翻訳ソフトによる産物かと。
・タワーディフェンスの究極簡素版
「OKOK、ダンジョンを守るってのはよーく分かった。で、どんなゲームなんだぜ?」ってな感情を読者の方は抱かれていると思います。こういう時はストアのゲーム紹介を読むが吉。
あなたはダンジョンを守るための守護者!押し寄せてくる侵入者を阻止してください!
あらゆる武器を投げて、敵がダンジョンを攻撃できないように邪魔しよう
"レベルアップやアイテム取集、ダンジョン改造、武器強化、アクセサリー、業績の報酬などなど…
色んな方法で強力な敵を阻止せよ!"
なるほど、分からん。
正直、説明が簡素化され過ぎてよく分からないと思います。タワーディフェンスなのか、はたまたアクションなのかシューティングなのか、などなど疑問が深まりますよね。
しかし、この説明文がダンジョン守る/ダンジョン守りというゲームの真髄をまさしく表現しているのです!
いや、本当に。
このゲームを一言で簡単に表すならば、究極までやりこみ要素を増やした、簡素版タワーディフェンスゲーム。
いわゆる自陣を防衛するゲームのことを指しますが、従来のタワーディフェンスは敵の侵攻ルートも多岐にわたり、タレットの配置もプレイヤーの裁量に委ねられ、迫り来る敵への対応が忙しいものでした。
しかし、以下の画像を見てください。
最低限の説明だけ入れてみました。このように右から押し寄せる敵を画面長押しでひたすら撃ち続けて退治するだけ。
シンプル過ぎてつまらなそうに思えるかもしれませんが、意外に奥が深いです。
本作はタワーディフェンスのステージを一直線に構築し、プレイヤーテクニック要素を極限まで排した代わりにやりこみ要素を拡充するという形のゲームであり、ライト層のプレイヤーにも訴求しつつもヘビーゲーマーも唸らせる出来に仕上がっています。
このように「戦闘は極限まで簡素! やりこみ要素はふんだんに!」の姿勢は説明文にも表れていますよね。プレイ内容よりも自キャラの強化に重きを置かれた説明文からそれが分かります。
・ゲームの流れ(戦闘編)
「せっかくだから俺はこの生命の剣を選ぶぜ」
というわけで、まずはキャラクター選択。最初に選択出来るのは8キャラクター。ゲーム内でアチーブメントと呼ばれる実績を達成したり、ゲーム内通貨で購入することでキャラクターはどんどん増えていきます。
周回プレイ前提のゲームなので最初に選ぶキャラは何でも良いと思います。
というのも、このゲームは転生というシステムがありまして、ゲーム内で100日=100戦したら転生(引き継ぎニューゲーム)が出来るんですね。なので、詰んだり、飽きたと思ったら転生すればいいと思います。流石に100日未満で詰むことはないので。
そして、生存1日目の画面がこちら。僕が選んだ生命の剣は手裏剣を発射するキャラです。剣から手裏剣を発射するというこの状況。頭痛が痛い的なもやもやを感じます。
このゲームはタワーディフェンスに見られるウェーブ制を採っていまして、このウェーブをクリアすることで生存1日目クリアになります。3/4という文字が見えると思いますが4ウェーブ中の3ウェーブ目ということを表しています。
今は手裏剣を3つしか発射出来ません。ここで、生存349日目の画面を見ていただきましょう。
この衝撃波が発生しているかのような密度と範囲。これ、手裏剣なんだぜ? これこそが本作の醍醐味です。
コツコツ強化して変化が顕在化する楽しさ。RPGで自キャラを強化する楽しさを感じるゲーマーならば、成長のテンポが早い分、魅力をより実感出来ると思います。
さて、このウェーブをクリアするとレベルアップ!
好きなスキルを選んで自キャラを強化していきましょう。
僕がオススメするのはある程度(Lv.20~30くらい)までは一つのスキルに絞って特化させること。RPGでは定石ですね。
そして、戦利品。戦闘が終われば武器を獲得出来るわけです。
獲得できる武器は大量ですが、自動販売をすれば一番強い武器を残して売っぱらってくれるので楽です。
ここまで約1分。すごくライトな戦闘です。テンポが如何に早いかが分かるでしょう。
この一連の流れを終えたら、次はダンジョンメニューに移行します。
・ゲームの流れ(ダンジョンメニュー編)
さて、帰ってきました。この画面は画面右内にある行動タブをタッチして表れる画面です。
この画面はモンスターハンターで言う“村”みたいなものです。
武器を強化したり、ダンジョンそのものを強化したり、腕試しの場である「試練の塔」と呼ばれる闘技場的なモードにもこの画面から行けちゃいます。
各画面を説明していきたいと思います。
・キャラクター
パーティのキャラクタースキルレベルを確認・アクセサリの装備・雇用(パーティメンバーを増やす)などがこの画面で行えます。
最初のうちはパーティメンバーを増やしたいので、ダンジョン強化画面でダンジョンの増築を最優先に行い、雇用しましょう。
・アイテム
ここではアイテムやアクセサリの強化・改造、そしてルビー商店・転生商店で特殊なアイテムの購入が可能です。
アイテム強化では生存1日につき5回強化が可能で、武器自体のレベルアップが可能。ダメージも上がるのでオレンジの武器が出たら(後述)欠かさず行いましょう。そして、何と言ってもアイテム改造。
アイテム改造では武器にスキルを付与することが可能で、スキルを付与するとクリティカル率や攻撃速度などを強化できます。劇的に性能が変わりますので改造は必須ですね。
スキルは武器に設定されているスロットに付与していくのですが、武器にはオレンジ>ピンク>青>緑>灰の順でグレードが設定されており、グレードが高いものほど武器改造で追加できるスキルが増えます。
戦利品画面で自動売却していればいずれオレンジ武器が現れるので現れた段階でアイテム強化・アイテム改造すれば良いと思います。
ルビー商店・転生商店に関しては後述する課金要素の項目で触れます。
・ダンジョン
見ての通り、ダンジョンの強化です(直球)
詳細な説明は見ての通り書いてあるんで適当に強化してくんなまし
・研究
ダンジョンやキャラクターの強化を生存日数経過をコストとして行えるのがこの項目。
詳細な効果は書いてあるから読んで適当に選んで、どうぞ。
説明が段々と適当になってきている気もしますが(笑)
本当に強化の選択肢が多すぎて、一つ一つ説明しきれないんですよね。そろそろ、本作に深いやりこみ要素が存在するという意味が分かってきたのではないでしょうか。
・戦闘開始
画面右下の戦闘開始を押せばこのような画面が出てきます。
gyazo.com一番下の戦闘開始を押せば次の日の戦闘に移ります。
左の無限の軍勢は文字通り無限にウェーブが続き、その日数を少しでも多く稼ぐモード。生存日数に応じてアイテムショップで使えるゲーム内通貨・ルビーが転生の際に手に入ります。
右の試練の塔では特殊なボスがプレイヤーを待ち構えており、クリアする度に転生時にもらえるゲーム内通貨、転生石が多く貰えます。また、アクセサリ強化のための試練のメダルが獲得できるほか、キャラクター強化のアクセサリが確率でもらえます。
▲最高30階まで特殊ボスが待ち構えるぞ!
・課金要素
結局、一番気になるのは金がかかるのかかからないのかですよね。確かにゲーム内ではルビー商店や転生商店、地獄石商店でリアルマネーを要求されるオプションがあります。
結論から言うと課金しなくても全然遊べます。
下のタブをご覧ください。「禁断」です。つまり、課金が禁じ手なんです。
人それぞれですが、コツコツシコシコと強化していくのがこのゲームの醍醐味だと思うので開発者に対する応援の意味を込めて、多くても微課金程度に留めることをオススメします。
次にこの画像を見てください
開発者の方が無料でこのゲームをプレイすることを願っているのです!
「おい。購入時に100円要求してるじゃねえか」とか思う読者もいるでしょうが、それは心の奥にしまってください。正当な対価です。
それでも……それでもっ!「そんなに……僕達の経済力が見たいのか……」というアスロック米倉系社会人なら5000円レベルの課金は一つの手ではあります。だいぶ時間短縮になると思うので。
・俺は強くなりすぎた この確信は揺るがない
ゲームをプレイしすぎて強くなりすぎたらどうしようと思うプレイヤーの方。安心してください。
既にお気づきの方もおられるでしょうが、難易度選択の下に「地獄Ⅰ」という文字がみえるでしょうか。
youtubeに投稿されている新宮はるか氏の動画を見てみれば、本作を突き詰めた末のプレイが見れると思います。
「嘘みたいだろ……動画を倍速してないんだぜ……」
ここまでの境地に達するには相当のやりこみが要求されます。これをクリアして強くなりすぎちまったと思っても、次は難易度:地獄Ⅱがあなたを待っています!
・総評
「タワーディフェンスゲームを再構築して初心者にも遊びやすくしたゲーム性」、「やりこみ要素に全振りしながらも苦に感じない絶妙なバランス」、「プレイヤーがゲーム内で思いついたスキルの組み合わせを試せる機能性」、「2Dドットを生かしてダンジョン感を上手く作り出した世界観」などが特徴の本作。
レベル上げ作業をしてボスに挑んだ末に撃破出来た喜びを知っているアナタ、RPGで育成しまくって無双プレイを楽しめるアナタに特にオススメの1作です!
100円という価格に対してのコストパフォーマンスがえぐい程優れるこのゲーム。大大大オススメです!!!!