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【漫画紹介】ロボ✕人間 バディもの漫画―「誓約のフロントライン」「BUSTER DRESS」

あいさつ

8月ももう終わり、いかがお過ごしでしょうか。

 

巷ではコミケで盛り上がっていましたが、僕は未だに行ったことが無いです。

どうも並ぶのが苦手で、暑い寒いのも苦手、大勢も苦手という三重苦のハードルが高いです。

それと、試し読みしてから立ち去ることが出来ない性分で苦手なんですよね。

 

それはさて置き、コミケといえばコミック、コミックといえば漫画。というわけで最近読んだ漫画に「これは……!」というものがあったので紹介したいと思います。

 

誓約のフロントライン (1巻:2016/04/15発売)

誓約のフロントライン(1) (少年マガジンエッジコミックス)

アニメ「K」の原作を担当したクリエイター集団GoRAを原作に据え、ここ数年のロボットアニメで必ず名前を見かける柳瀬敬之氏がメカニックデザインを担当する豪華過ぎる漫画、それが誓約のフロントラインです。

 

このお話はあとがきにある通り、「少年とロボのバディもの」。

あらすじをざっくり説明すると、

人類抹殺の任を帯びて現れた機体・アナイアレイターのコントロール権を偶然にも手にした主人公・綾辻塞が、次々と現れる人類抹殺の尖兵にアナイアレイターと共に立ち向かう

 というお話。

 

1巻の時点では主人公が戦う決意をすることに重きを置かれているため、まだまだ序盤といった感じですね。

バディものとはいえ、まだ人類抹殺の意思が強く次巻では対立しそうなので、そういった関係性にも注目したいところ。

 

また、謎も散りばめられており、アナイアレイターに代表される人類抹殺のためのロボット兵器・マローダーを送り込むのはゼロアースという世界(地球?)。

これまでに8730個の地球を滅ぼしたという設定から、今後はゼロアースについての謎に迫っていく展開になりそうです。

個人的に、ゼロアースとは「ぼくらの」のように並行世界の可能性を潰していくことを目的としているのではないかと考えていますが、気になる設定ですね。

 

絵の印象は連載誌が月刊なだけあって、丁寧で綺麗です。柳瀬敬之氏特有の尖りを多用した中にところどころ丸みを帯びたロボデザインも非常に良いですね。

戦闘シーンもAKIRAに出てくる衛星兵器「SOL」のようなビームを降らす恒星兵器・ラインブレイカーや、敵の武器を奪って自分のものにするなど、王道の展開で今後はパワーアップの過程が楽しみになりそうです。

 

2巻が9/16に発売するようなので、気になった方は2巻同時に是非読んでみてください。

 

BUSTER DRESS(1巻:2016/8/9発売)

BUSTER DRESS(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

書店でつい惹かれて表紙買いしてしまった一冊。

描いているのは貞松龍壱さんという方。モンスターハンター関連の書籍でいろいろとイラストを担当されていたようで、僕はこの漫画で初めて知りました。

ブログやツイッターを覗くと昔からロボットのイラストを描かれていて、ロボットがお好きなようです。

それだけにロボットが魅力的、1巻からロボットの激しい大立ち回りが繰り広げられるこの作品は一押しです。

 

この漫画もロボットが個性を持つバディもの。

あらすじ

正体不明の敵によって戦争状態に陥った「セカンドアース」に主人公・葵晴斗が派兵され謎の敵と交戦。そこで出会ったアイラやレグルスといったキャラクターと共にセカンドアースを統べる敵「ALICE」に立ち向かう。

というお話。

 

誓約のフロントラインは「ゼロアース」で、次は「セカンドアース」かって感じなのですが(笑)

 

この漫画は1巻にして、戦闘シーンが豊富で凄く見応えがあります。戦闘が終わった後、また戦闘でノンストップなロボの殺陣が繰り広げられ、ロボット好きにはたまりません。

それでいて、既にロボと主人公の関係が出来上がっており、ロボットたちがそれぞれ個性的なデザイン超格好いいため、混乱すること無くスッと関係性が飲み込めます。

(僕はカラドボルグが一番好きです) 

 

バスタードレスは戦闘だけではなく、きちんとした設定が組まれています。人類に反旗を翻したセカンドアースの管理システム「ALICE」の開発者・篁博士の目的やW/S社・国連などの様々な組織による思惑など、僕に刺さりすぎる舞台設定……

 

更には、画力も凄まじく、スピード感を感じさせながらもロボット漫画にありがちな、戦闘で何が起きているのか分からないということが無いです。キャラクターも魅力的ですし、とにかく僕好みな要素が詰まった漫画でした。

 

 

バスタードレスはロボットアニメが好きな人に特にオススメしたい一冊です。いや、ロボット好きを名乗るならマストバイでしょう。

僕の脳内ではアニメ化まで見えました。

 

BUSTER DRESSも月刊誌に連載されているため、単行本が出るのが待ち遠しいです。

 

最後に

バディものといえば勇者ロボシリーズであったり、フルメタル・パニックのアルと宗介だったり、最近で言えば翠星のガルガンティアチェインバーとレドの関係だったり色々ありますが、やっぱり無機質なものに垣間見える人間っぽさっていいですね。

 

僕はロボットが好きなので、この漫画のロボットが良い、格好いいという説明に終始してしまった感がありますが、やっぱりロボット作品って主役がロボットなのでそれは一番大事な要素なんですよね。

 

ただでさえロボット漫画って少ないですしね。しかも、アニメに持って行っても映えそうなデザインってなかなか難しいと思います。

 

その点、今回紹介した漫画は読んでいると作者はロボットアニメが好きなんだろうなという愛が伝わってきます。

ロボットにとことん振り切った漫画なので、そういったものが好きな人に特に楽しめる漫画ではないかと思いました。

 

紹介した漫画の2冊とも1巻が発売されたばかりで敷居は低いと思いますので、今からでも是非読んでみてはいかがでしょうか。